この日は我々がいつも仕入れをする卸問屋にお客様をお連れしました。

IL DUCAホテルから歩くこと数分、問屋街に到着。ウィンドウの見せ方が違います。ビッグブランドのウィンドウで見るようなお金のかかったものではないけれど、小物を工夫しながら、商品のコーディネートを提案しています。私が以前イタリアを訪れた際、お店のウィンドウにディスプレイしてある商品にすごく心惹かれて、商品をつついたところ、店員にこっぴどく叱られました。というのも、見え方を計算しながら気持ちを込めてウィンドウを作っているので、勝手に触ることは許されないのです。いい加減に見えるイタリア人の細やかなこだわりに触れた瞬間でした。見せるためだけのファッションではなく、生のミラノファッションを勉強できるのがこのウィンドウ観察。色の組み合わせもさすがです。

母娘で商品を作っているお店に入りました。彼女たちは伊藤とは大の仲良し。大歓迎のアピールが始まります。10秒間に原稿用紙1枚分の言葉を繰り出すんじゃないかと思うほどの早口。イタリア人は早口の人が多いですが、このマダムは別格です。ご自身の商品への熱い情熱を、異国の人間になんとかして伝えようとニコニコの笑顔とますますの早口で迫ってきます。でも、嫌な感じじゃないのが不思議。マダムの写真を撮り忘れました!!素敵な方なのですよ。「あなたには、こっちじゃない、これよ!!こっち着てみなさい!!」「絶対この色が良い!間違いないから!」と。うーん、確かに。お連れしたお二人が着比べてみるとおっしゃる通り!

パワフルな母娘にパワーをもらったのか、もらいすぎて疲れてしまい、近くのカフェでぐったり。笑 こういう時は甘いものが無性に欲しくなるものですが、普段食事に気をつけている伊藤が珍しく生クリームこってりのドリンクを注文したのには驚きました。そういえば、伊藤の食欲がヨーロッパに来てから異常かも。フィレンツェでは「お二人にジェラート食べさせたい」と言って、ジェラートにとてつもない執念を燃やし、気持ちが先走ったばかりにイマイチのジェラートに引っかかり、フィレンツェからの電車の中では、こってりとした甘〜いチョコレートのスイーツを一人でぱくついていたし、日本にいるときは考えられないことです。この時は、この異常な食欲が体調不良の前兆だとは知る由もなかったのです。

続く。